本研究では、以下の4点について成果を得た。 (1)米国で開発された家族ニーズ質問紙をもとに日本版「家族ニーズ質問紙」を開発した。 (2)日本版「家族ニーズ質問紙」の実施の利点と課題について調査分析した結果、家族と支援者双方が、ニーズの把握に加え相互の信頼関係の構築や共通認識に基づく支援計画の立案に役立つと評価した。 (3)米国の個別の家族支援計画の立案プロセスを明らかにするために、ソーシャルワーカーに面接調査をおこなった。 (4)障害特性や障害の重症度による家族ニーズの違いを明らかにするために、障害種および重症度別にニーズ調査の結果を分析した。
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