研究課題/領域番号 |
19530511
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小野 修三 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (90103902)
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研究分担者 |
永岡 正己 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20121486)
小笠原 慶彰 京都光華女子大学, 人間関係学部, 教授 (00204058)
坂井 達朗 帝京大学, 文学部, 教授 (70064730)
米山 光儀 慶應義塾大学, 教職課程センター, 教授 (40167044)
松田 隆行 花園大学, 文学部, 准教授 (60351293)
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キーワード | 岡山孤児院 / 石井十次 / 大阪汎愛扶植会 / 加島敏郎 / 茶臼原孤児院 / 朝鮮扶植農園 / 移民事業 / 児童保護事業 |
研究概要 |
本研究第1年目の平成19年度は当初の研究計画通り進行した。まず加島敏郎の大阪汎愛扶植会については、大阪府立中之島図書館に出張して明治43年中の大阪時事新報を調査し、同年9月23日付の記事「国家的救濟事業と大阪市」のなかに言及があること、新聞集成明治編年史第12巻(86ページ)に「汎愛扶植會」の記事(時事新報、明治36年7月6日付)があること、また福島県歴史資料館に出張して福島県庁明治39年凶作救濟書類の束のなかに「大阪扶植新報」(同年3月1日発行、第69号)の実物が挿入されていることを発見し、それぞれ撮影した。次に石井十次の岡山孤児院については、その分院たる茶臼原孤児院の明治41年11月〜明治42年12月の日誌(一部石井十次の自筆)を翻刻して、研究代表者の所属機関の研究紀要に掲載し、また宮崎県文書センターに出張して宮崎県児湯郡大字上穂北字東原に設立された茶臼原孤児院関係の明治、大正、昭和期の公文書を写真撮影した。 さらに来年度の韓国出張に備え、崎玉県西川口所在の文化センター・アリランに出張し、同センター所蔵の『政府記録保存文書索引目録』(韓国政府)の「第1輯第4巻:日政編」の「社會教育」の個所に「国庫補助額(朝鮮扶植農園長)(慶北救済会)」という個所(1162ページ)があることを見出した。この公文書を中心に国家記録院(テジョン所在)の出先機関たるソウル記録情報センターに平成20年7月に出張調査するための準備を現在進行させている。
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