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2007 年度 実績報告書

福祉サービスの多元化の理論的背景が児童福祉サービスの現状に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530518
研究機関東洋大学

研究代表者

金子 光一  東洋大学, 社会学部, 教授 (30255153)

研究分担者 西郷 泰之  大正大学, 人間学部, 教授 (30266241)
山本 真実  淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (20337695)
キーワード福祉多元主義 / 児童福祉 / 児童福祉政策史 / 社会的養護サービス / 保育サービス / 民営化 / 非営利活動 / イギリス
研究概要

平成19年度は、日本国内における調査研究を中心に行った。研究代表者(金子光一)は、社会福祉サービス多元化の変遷を歴史的視点からまとめ、その成果を『淑徳社会福祉研究』(第15号)に発表した。研究分担者(西郷泰之)は、社会的養護サービスをめぐる多元化に関する動向を把握するため、兵庫大学の河野真教授に対するヒアリングによって、イギリスの分析枠組みを使った日本の介護サービス分野の福祉多元主義の状況分析やイギリスの準市場の形成状況について専門的知見を得るための調査を行った。研究分担者(山本真実)は、教育を含む保育サービスをめぐる多元化の現状を地方自治体(石川県金沢市、神奈川県横浜市、東京都三鷹市など)を対象とするインタヴュー調査等で明らかにした。児童福祉分野の多元化は、保育サービスが最も顕著な動きを示しているが、児童虐待を含む子ども家庭相談体制の改革が進む中、要保護児童支援地域協議会の活動における民間活力導入を図る自治体が見られ、一般的な子育て支援も含めて、NPO等の住民参加が多く見られた。また同志社大学で行われた社会福祉国際会議に参加し、アメリカ、イギリス、スウェーデンなどの児童福祉政策の動向と日本の位置づけを把握した。全体的な研究活動として、国内において収集可能な日本およびイギリスの「福祉多元主義」に関連する基礎資料を入手し整理した。また平成20年度に行う予定のイギリスでの有識者インタヴューに備え、インタヴュー先および対象者の最終的な選定を行った。同時に文献資料調査の結果を検討した上で、インタヴューの内容・項目について、研究班会議において審議した。当初予定した資料整理および翻訳作業は、結果的に第三者に依頼することなくほとんどを研究班で行った。そのため交付申請時の謝礼予定額は執行できず、その分を文献購入や文具などの消耗品購入にあてた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] イギリスと日本の児童福祉政策の歴史的特質-児童福祉サービスの多元化に関する議論の出発点として-2008

    • 著者名/発表者名
      金子光一
    • 雑誌名

      淑徳社会福祉研究 15

      ページ: 15-66

    • 査読あり
  • [図書] 高橋重宏編『こども虐待』「第10章 虐待を予防するために」2008

    • 著者名/発表者名
      山本真実
    • 出版者
      有斐閣(未定)
  • [図書] 古川孝順編『生活支援の社会福祉学』「生活支援施策の形成」2007

    • 著者名/発表者名
      金子光一
    • 総ページ数
      269(32-43)
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 小田兼三他編『人口減少時代の社会福祉学』「千葉県市川市のボランティア団体の市民税1%額支援の例」2007

    • 著者名/発表者名
      金子光一・山本真実
    • 総ページ数
      283(174-180)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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