研究課題
本研究においては、大学の学部課程を卒業し、医療ソーシャルワーカーとして医療機関などに就職をした新任(就職後1年から3年とする)の医療ソーシャルワーカーを対象として、実際の現場においてどのような問題に直面しており、かつそれをどのような形で現場において克服したかに関して、量的、質的の両側面より検証を行なうものである。これにより、実際の現場において必要とされる医療ソーシャルワーカーの統合的行動様式にまで踏み込んだ業務内容の明確化と、それに関連した形での大学の学部教育課程における医療ソーシャルワーカーの養成における医療ソーシャルワーカーの養成における教育内容、およびその具体的なプログラムと必要となる支援体制を明確化することを目的とする。平成19年度においては、上記の条件を満たす現場の医療ソーシャルワーカーを対象としたヒアリング調査を2回にわたって実施したものである。具体的には、実際の職務において、現在、いかなる問題点や課題に直面をしており、またそれをいかなる方法、手段により克服したのかに関して意見交換を行ったものである。さらには、そうして点をふまえて、学部教育において、求めるべき内容(習得すべき内容)に関しても具体的な意見を求めたものである。今後はこうした知見をふまえて、現場における問題点や課題にかんしてより明確化をし、そのために寄与しうる現在の教育プログラムとその乖離の程度に関して、より詳細な検討を行っていくものとしている。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)
新潟医療福祉学会誌 7(1)
ページ: 43-50