研究課題/領域番号 |
19530524
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
牧 洋子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (60300232)
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研究分担者 |
野村 和子 大阪体育大学短期大学部, 教授 (10189433)
石井 京子 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30259494)
北村 育子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (70310034)
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キーワード | 特別養護老人ホーム / 終末期ケア / 看取り介護加算 / 管理医師 / 看護師 / 介護福祉士 |
研究概要 |
現在、わが国の高齢者の生活形態は夫婦世帯や単独世帯の増加に伴い、老後の生活場所の選択肢の一つとして施設での生活が望まれるようになり、特に介護保険導入後は高齢者施設の果たす役割や位置づけは高くなっている。施設入居者の特徴として後期高齢者の増加や重症化のために、必然的に施設で最期の時を迎える割合も増加している。本研究では平成18年度より創設された看取り介護加算の導入により医師を始め看護師、介護福祉士の終末期ケア行動にいかなる変化が生じているか、その実態について明らかにし、今後の課題を考えるものである。 当初は、来年度に予定していたアメリカにおける高齢者施設の実態と高齢者の意識(特に日系アメリカ人の死についての意識)に関する実情を知るための訪問・調査を今年度に実施した。これは施設の紹介者であり、実際にアメリカの施設の勤務者である人の都合によるものである。(今年度中に退職して日本に帰国する予定して為である)9月3日より10日間の日程で、サンフランシスコ地区の4ケ所の高齢者用施設の見学を実施した。次に看護師と介護福祉士の行っている終末期ケアの実態と死生観、業務に対する協働の意識等についての調査を実施した。大阪市立大学の学内倫理委員会を経て両スタッフ各5名の予備調査を実施して調査表を作成した。調査対象者を大阪府下の全施設とした。333施設の施設長に郵送にて調査依頼をし、41施設より協力の返事をもらった。次に41施設に対して希望枚数900枚を郵送し約350名からアンケートの回答が郵送されてきた。現在郵送されてきたアンケートの集計作業に入ったところである。 次に管理医師の業務実態と意識・及び3者の協働についての考え等について、看取り介護加算を実施している施設・していない施設のそれぞれ5名ずつの医師について聞き取り調査を実施するべく、コンタクトを取っているところである。
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