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2009 年度 実績報告書

介護老人福祉施設での終末期ケア行動に看取り介護加算導入が及ぼす効果と今後の課題

研究課題

研究課題/領域番号 19530524
研究機関日本福祉大学

研究代表者

牧 洋子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (60300232)

キーワード特別養護老人ホーム / 終末期ケア / 看取り介護加算 / 管理医師 / 看護師 / 介護福祉士
研究概要

本研究の平成19年度の課題は看取り介護加算の導入により医師、看護師、介護福祉士の終末期ケア行動にいかなる変化が生じているか、施設内での協働作業の実態について明らかにし、今後のあり方を考えることである。本研究は大阪市立大学の学内倫理委員会を経て、調査対象者を大阪府下の全施設とした。333施設の施設長に郵送にて調査依頼を行い結果的に41施設、約350名からアンケートの回答が郵送され、そのアンケートの集計作業及び分析作業を行った。ケアワーカーと看護師の業務の実態と理想とする業務との相違や相手に対する期待や不満等が具体的に現れてきた。
次にアンケート結果の中の自由記述欄をピックアップして、集計分析を行い(約半数が記載している)ケアワーカーと看護師の終末期ケアに関する具体的な考え方をまとめた。さらに3施設の管理医師のヒアリングを行い、福祉施設における医師の業務実態と意識及び介護福祉士・看護師への考え方・課題を聞き取った。福祉施設内における医師・看護師・ケアワーカー3者の協働についての現状と考え方、今後のあり方についての分析を行った。このヒアリングを通して施設内での終末期ケア行動に対する協働体制の重要性が明らかになってきた。そのためには各職種の専門性・特徴を理解していく努力が重要であるということ。特に介護老人福祉施設においては施設長をはじめとしたリーダーの施設運営方針や役割が最も重要であることが示唆された。医師へのヒアリングとして大阪府下の管理医師のヒアリングに加えて、奈良県の病院、特別養護老人ホームの管理医師からも行い、さらに施設内での事例検討会への参加も行い、三者の協働の取り組みについての実態把握ができた。
平成21年度は研究期間の最終年度にあたるため国内学会(日本死の臨床会)、国外学会(アメリカ老年学会年次総会)にポスター発表を行い、成果報告をした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 特別養護老人ホームの看護師とケアワーカーの職務キャリア認知と終末期ケア実施との関連2009

    • 著者名/発表者名
      牧洋子, 石井京子, 北村育子
    • 学会等名
      第33回日本死の臨床研究会年次大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      20091107-20091108
  • [学会発表] 介護老人福祉施設での終末期ケア行動に看取り介護加算導入が及ぼす効果と今後の課題2009

    • 著者名/発表者名
      牧洋子, 石井京子, 北村育子
    • 学会等名
      アメリカ老年学会年次総会
    • 発表場所
      アメリカ アトランタヒルトンホテル
    • 年月日
      2009-11-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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