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2008 年度 実績報告書

ヘンリ・ナウエンの福祉思想-「弱さ」とスピリチュアリティをめぐる逆説-

研究課題

研究課題/領域番号 19530526
研究機関同志社大学

研究代表者

木原 活信  同志社大学, 教授 (20275382)

キーワードヘンリ・ナウエン / キリスト教 / ソーシャルワーク / 弱さ / スピリチュアリティ / 福祉思想
研究概要

この科研費の研究は、スピリチュアリティの研究を基底に、ハーバード大学の教授からカナダにある知的障害者施設ラルシュのアシスタントに転じた思想家、神学者、福祉実践家であるヘンリ・ナウエンの「創造的弱さ」「スピリチュアリティ」という概念をとりあげ、その福祉実践思想と実践価値について研究するものである。ナウエンの福祉思想は、科学主義、パワーと強さに象徴される現代社会の逆説として、人間そのものの「傷つきやすさ」や「弱さ」のもつ神秘性と逆説的パワーを提起しているが、そこにこそ、これまでにない新しい斬新敵な福祉の発想と可能性をもっている。
今年度は、一連のナウエンの福祉思想の研究の展開と位置づけ、昨年に引き続き関連するキリスト教社会福祉の基本的な文献収集、解析を軸に、そして福祉領域での応用的研究を試みた。
スピリチュアリティ研究の北米の権威である、Daniel Lee博士やEdward Canda博士との学術的研究交流を行うことができ、レヴューを受けることができた。カナダ現地での文献調査研究では、霊性神学の拠点と言われるリージェント・カレッジ(Regent College)を訪問し、資料収集を行うなど、ナウエン思想を霊性神学者であるフーストン博士との思想的関係のなかで探究することができた。日本の石井十次らのキリスト教などとの比較研究をも試みることができた。まだ研究成果が十分に熟成しているとは言いがたいが、キリスト教社会福祉学会やキリスト教神学の雑誌においても、関連する基礎的議論であるスピリチュアリティやキリスト教社会福祉実践の思想の一旦について研究成果を報告することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「存在と愛」(単著)2009

    • 著者名/発表者名
      木原活信
    • 雑誌名

      月刊チャペルアワー No. 266

      ページ: 39-58

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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