研究課題/領域番号 |
19530532
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
山本 隆 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (90200815)
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研究分担者 |
山本 惠子 帝塚山大学, 心理福祉学部, 教授 (20309503)
井岡 勉 同志社大学, 名誉教授 (80066240)
青木 郁夫 阪南大学, 経済学部, 教授 (80184026)
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キーワード | ネイバーフッド / ガバナンス / 自治体内分権 / 地域再生 / ソーシャル・インクルージョン |
研究概要 |
平成20年度の成果は、地域再生におけるネイバーフッド・ガバナンスの機能を捉え、モデル化に近づいたことである。毎月研究会を開催し、ネイバーフッドへの権限委譲の動きとソーシャル・インクルージョンに向けた意思決定構造を考察した。実地調査では、井岡勉らが、9月8日、ド・モンフォル大学ローカル・ガバナンス研究ユニットを訪問し、所長のPratchett教授、Lowendes教授らのヒアリングを行い、またネイバーフッド・マネジメントの実践地区としてSt.Matthews and St.Marksを調査した。9月10〜12日には、Gloucestershireカウンシル、Young Gloucester、Forest of Dean庁舎などを訪問し、視察とヒアリングを行った。2009年2〜3月には研究者を招聘し、濃密な研究会を持った。2月19〜23日:ポーツマス大学名誉教授のノーマン・ジョンソン氏を招き、一般講演会と研究会を行い、地域再生で果たすボランタリー・コミュニティ・セクターの役割、地域戦略パートナーシップ(LSP)および地域エリア協定(LAA)における公民関係、社会的企業に関するレクチャーを受けた。3月19〜23日:ド・モンフォル大学ローカル・ガバナンス研究ユニット・リサーチフェローのキャサリン・デュロース氏を招き、ネイバーフッド・ガバナンスの状況とその政策動向に関するレクチャーを受け、中央政府の地域政策の意図(特に新労働党政府の地域政策の最新動向)、都市圏域へと拡張したガバナンスの動向、place-shaping、エンパワメント政策等について意見を交わした。最後に、2009年3月末、研究代表者の山本隆が単著『ローカル・ガバナンス福祉政策と協治の戦略』を刊行し、ローカル・ガバナンスにおけるネイバーフッド・ガバナンスの位置づけをまとめた。
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