研究課題/領域番号 |
19530550
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研究機関 | 国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 |
研究代表者 |
北村 弥生 国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所, 主任研究官 (80360684)
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研究分担者 |
上田 礼子 沖縄県立看護大学, 大学院・保健看護学研究科, 名誉教授 (80010015)
前川 あさ美 東京女子大学, 文学部心理学科, 教授 (60229284)
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キーワード | きょうだい / 障害 / 家族支援 / ワークショップ |
研究概要 |
目的:障害慢性疾病など特殊なニーズのある子どもの同胞(以下、同胞)に対する支援プログラムのうち、幼児期後期・青年期の同胞を対象としたプログラムを開発し、その効果を評価すること。 成果: 1) 未就学期きょうだいと母親を対象にしたワークショップは3回実施し、8組の発達障害児の母子の参加を得た。事後調査の結果、参加した母親は、すでにきょうだいの心身・行動に課題を感じて参加し、母親同士の課題の共有ど情報交換、母子の交流のきっかけ、障害児について話すきっかけを得たことを効果として高く評価したことを明らかにした。 2) 中高校生を対象としたワークショップを2回実施し、6名の参加者を得た。学童期に申請者が試行したワークショップに参加経験のある中高校生からの募集は極めて少なかった。母親がらは、学童期のワークショップにおいて課題について話し合う体制ができていること、きょうだいの生活がクラブ活動などで忙しいことが不参加の理由として挙げられた。しかし、参加者から大人のきょうだいのゲストへの質間は活発に行われ、潜在的な課題はあることが明かになった。 3) 死別プログラムの情報収集は、視察日程の調整ができなかったために実施しなかった。代わりに、進行性神経難病ALS患者の子どもに対して英国、カナダで作成されたパンフレソトを翻訳し、ワークショップの計画をたてる資料とした。 4)ワークショップ実施システムについては、親の会が主催する活動での実施モデルとして自閉症児のサマーキャンプにおけるきょうだい活動を学生ボランティアにより企画・運営する試行の2年目を実施した。事後調査により、きょうだいからは自閉症児と共通の活動がもっとも評価添高く、きょうだいだけでなく家族全員を対象とした支援活動の必要性も示唆された。
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