目的:1)平成19年度に実施した未就学期きょうだい、中高校生きょうだいを対象としたワークショップの調査結果を解析し、効果と課題を明らかにする。 2)平成19年度に実施した未就学期きょうだい、中高校生きょうだいを対象としたワークショップの調査結果を解析し、効果と課題を明らかにする。 3)ワークショップの地域への普及形態を探る目的で、親の会(3ヵ所)・保健所・学生組織における実施形態の開発に関わり、効果を評価する。 成果: 1)未就学期きょうだいと母親を対象にしたグループワーク参加者を対象にした調査の結果、課題にきづいた母親が参加し、母親同士の交流に意義があること、3回目には障害児に対きょうだいの気持ちを話す活動もできること、参加したことで母親にきょうだいへの配慮を増やす行動や意識の変化が現れたこと、きょうだいの意識にも変化があったことが明らかになった。これのらの結果を、学会及び厚生労働書の広報誌で発した。 2)中・高校生きょうだいを象にしたグループワーク参加者の自己概念と障害児に対する意識のを、小学生の時と比較した結果、全体的にすべての項目で得点が上昇していることが明らかになのった。グループワークに参加しなかった子どもの母親6名に聞き取りを行った結果では、思春期のに危惧された心理的な問題はきょうだいには起こっておらずに、それぞれに趣味などの活動の場を見いだしていることが明らかになった。 3)すでに研究者の支援により、きょうだい支援活動を始めている親の会2組織は活動を独自の方法で継続していた。活動が4年目になる親の会では、主にたん未就学期きょうだいと母親を対象にしたグループワークに参加した母親の主催する親の会および保健所において、「きょうだい支援」に関する講演会を実施し、地域でグループワークの実践を普及する準備とした。保健所主催の活動は困難であったが、療育活動との連携がとれる見込みが出た。 学生による実施の一形態として、医療福祉系の専門学校学生による実習としてグループワークを実施のする試行を行い、子どもと学生の双方から評価を得た。討論を行わずにレクリエーションのみを提供し、きょうだい同士の交流の場としては十分に機能したことが子どもの回答から明らかになった。一方、「人間発達学」の実習としては4歳から15の年齢による身体・運動・言語能力の差を学生は体験したが、さらに具体的な解説が事前・事後に必要であることが明らかになった。 4)グループワークの普及に関して、これまでのグループワークの実践に関する記載を「厚生労働」誌に5回連載で記載した。平成21年度には、実施組織として有力な組織に原稿を配付し実施の可能性を探る計画である。。
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