目的:障害や慢性疾患など特殊なニーズのある子どもの同胞に対する支援プログラムを地域で普及するモデルを試行し、その効果を評価すること。 成果: 1)親の会が主催するきょうだい支援プログラム開発と運営を支援し、対象を未就学きょうだいと母親とし、研究者がファシリテーターとグループワーク補助を行うことで実現を可能にした。学生ボランティアによる託児を平行することで参加を促進した。 2)保健所が主催するきょうだい支援プログラム開発と運営を支援し、対象を未就学児と母親とし、ファシリテーター派遣とグループワーク補助を行うことで実現を可能にした。療育施設での託児を利用し参加を促進した。 3)1)と2)の参加者による評価を比較した結果、全体の評価に差はなかったが、ファシリテーターに経験が豊かであればプログラムの完結性が高いこと(2の場合)、プログラム前後のミクシイによる親の交流の満足度が高かったこと(1の場合)が明らかになった。 4)難病を説明する啓発人形劇を学童期までのきょうだいに見せた評価を調査した結果、疾患の理解を確認し、親子で話すきっかけとして有効であることが明らかになった。
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