研究課題/領域番号 |
19530594
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
中野 茂 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (90183516)
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研究分担者 |
池邨 清美 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (80201911)
草薙 恵美子 國學院短期大学, 幼児児童教育学科, 教授 (90341718)
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キーワード | インターサブジェクティビティ / アタッチメント / コンパニオンシップ / 乳児 / 母親 / 縦断研究 / 情動発達 / コミュニケーション |
研究概要 |
本研究では、これまで研究されてこなかった「care-attachment」と「intersubjectivity-companionship」という二つの対人関係性システムの発達過程とその相互影響関係を明らかにし、対人関係の発達を統合的に捉えるとともに、発達支援のための臨床への応用を目指す。そのために、第一に、昨年度まで科学研究費補助金研究として行ってきた誕生から15か月までの縦断研究プロジェクト(平成16〜18年度)に参加し、協力をした約50名の母子の3歳児点での個人差を測定する。とりわけ、3歳時点での親子のアッタチメント後続変数(親のサポートスタイル、子どものサポート要求)、コンパニオンシップ(課題解決の共同性)に焦点化する。さらに、昨年までのプロジェクト研究で不十分であった第一次intersubjectivityの測定を補完するために、10名の母子を対象に生後4か月、6か月、9か月で母子の同調行動を測定する。3年計画の初年度の19年度では、測定システムの検討および、器材の調達、参加者の募集と確定に重点を置くと共に、それぞれについての測定を開始した。ここで特筆することは、「行動遅延システムに基づくビデオコミュニケーション装置」を作成したことである。この装置を用いることで、親子の随伴的やりとりへの敏感さの測定が可能である。次年度から、測定を開始する。
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