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2007 年度 実績報告書

<けんか>についての認識の発達の多様性:幼児期3年間の縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530601
研究機関東洋大学

研究代表者

久保 ゆかり  東洋大学, 社会学部, 教授 (10195498)

キーワードけんか / いざこざ / 幼児期 / 縦断的研究 / インタビュー法 / 参与観察 / 概念的知識 / 手続き的知識
研究概要

幼児は、仲間との<けんか>をどのように捉えているのかについて、年齢横断的に検討した。具体的には4歳児(年少組)から6歳児(年長組)を対象として、1対1のインタビューをおこない、(1)<けんか>についての概念的および実際的な認識を尋ねる質問と、(2)手続き的な知識を尋ねる質問をした。質問の例は次の通りである;質問(1)「○○組で、<けんか>になること、あるかな?」、「どうして<けんか>になるのかな?」「そういうときには、どうしたらいいのかな?」。質問(2)人形を2体用意して、物の取り合いを演じて見せて、対処の仕方について尋ねる。「『貸して』、『ダメ!』になっちゃったね。こういうとき、どうしたらいいかな?」、「そのあとは、どうなるかな?」。また、週1回、自由遊びを参与観察し、いざこざも含め子ども同士のやりとりをフィールドノーツに記録した。その結果、4歳児は<けんか>になることはないと答えることが年長の子ども達よりも相対的に多く見られたが、人形が物の取り合いを演じる状況で質問すると、"物を交替で使う"ことを動作により答えることが見られた。そこから4歳児は、より年長の子ども達に比して、<けんか>について概念的に認識することには困難があるが、<けんか>について手続き的な知識は有している可能性が示唆された。20年度はさらに、その4歳児たちの1年後を追い、縦断的に検討する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 怒りの表出機能についての認識の発達-インタビューと参与観察による5歳から6歳にかけての縦断的研究2008

    • 著者名/発表者名
      久保ゆかり
    • 雑誌名

      東洋大学社会学部紀要 45巻2号

      ページ: 99-112

  • [学会発表] 気持ちを育む-情意機能の発達2007

    • 著者名/発表者名
      久保ゆかり, 他5名
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学白山キャンパス
    • 年月日
      2007-09-20
  • [学会発表] 関係性のなかの発達を捉える-「長い目」と「広い目」2007

    • 著者名/発表者名
      久保ゆかり, 他4名
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学白山キャンパス
    • 年月日
      2007-09-19
  • [図書] 感情と動機づけの発達心理学2008

    • 著者名/発表者名
      久保ゆかり(共著)
    • 総ページ数
      74-84,105-115
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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