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2009 年度 実績報告書

加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定するテストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19530607
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

奥村 由美子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70412252)

研究分担者 久世 淳子  日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (50221221)
キーワード加齢 / 高齢者 / イメージ / 認知症 / 生涯発達
研究概要

本研究では、(1)今の日本の実情に合い、学校教育や高齢者への専門的支援、地域での支援活動など様々な場面で使える加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定するテストを開発すること、(2)加齢や高齢者について教えるための教材を開発し、実際に作成したテストを組み込んだ講義や研修内容を検討すること、を目的とする。高齢者イメージは高齢者に関する知識の影響を受けるため、これまでFacts on Aging Quiz(FAQ)に手を加えた加齢および高齢者についての知識を測定する項目を検討しているが、より手軽に使用するために25項目からなるFAQの項目数を減らす必要がある。そこで、平成20年度に実施した「健常高齢者」と「高齢者」についての調査結果を用いて、項目の改訂を試みた。まず、高齢者に関する知識を測定する項目については、25項目を15項目にした。あわせて他の項目についても改訂を行い、認知症に関する知識を問う項目は8項目を7項目にした。さらに、イメージを測定する項目については、高齢者イメージを測定する項目は50対の形容詞対を12項目にしぼり、認知症高齢者のイメージ、認知症の認識はいずれも9項目のままとした。改訂項目により高齢者および認知症に関する知識と高齢者イメージの関係を調べたところ、高齢者および認知症に関する知識はいずれも得点の高低によって円熟性因子得点に差がみられた。また、老人心理学の受講によって、じっくりと高齢者に関心を向けることにより理解が深まるような側面に関連する高齢者イメージが肯定的に変化する可能性が示された。とくに、高齢者とかかわる機会をあまり持っていない、祖父母以外の高齢者に対する親の態度に思いやりを感じていない、高齢者に肯定的な感情をもっていないという場合に、老人心理学の講義を通して高齢者イメージが肯定的に変化する可能性のあることが示された。これらの結果は、さらなる調査項目の吟味や講義内容の検討のための材料となると考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 学生の高齢者イメージ(6)-「健常高齢者」と「高齢者」のイメージ-2009

    • 著者名/発表者名
      奥村由美子・久世淳子
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学(京都)
    • 年月日
      2009-08-28
  • [学会発表] 大学生の高齢者に関する知識2009

    • 著者名/発表者名
      久世淳子・奥村由美子
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学(京都)
    • 年月日
      2009-08-28
  • [図書] 認知症高齢者への回想法に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      奥村由美子
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      風間書房

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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