本研究の目的は、加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定するテストを開発することである。そのための基礎研究として、大学生の「認知症高齢者」、「健常高齢者」、「高齢者」のイメージ、加齢や認知症についての知識などを調べた。発達過程において高齢者とのかかわり経験がある場合、親や祖父母の高齢者への態度に思いやりを感じている場合に様々な状態にある高齢者に肯定的イメージを持つことがわかった。調査結果をふまえて、加齢および高齢者に関する知識とイメージを測定する調査項目を精査した。また、老人心理学の受講によって高齢者イメージが変化する可能性も認められた。
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