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2007 年度 実績報告書

心理臨床家の相互学習を活性化する「対話の場」の設計とその効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530620
研究機関京都教育大学

研究代表者

花田 里欧子  京都教育大学, 教育学部, 講師 (10418585)

研究分担者 井上 雅史  国立情報学研究所, 助教 (50390597)
古山 宣洋  国立情報学研究所, 准教授 (20333544)
キーワード臨床心理学 / 情報学 / 家族療法 / リフレクティング・プロセス / コミュニケーション / 身振り / ジェスチャー / 臨床教育 / 心理臨床家
研究概要

本研究は、臨床家が「対話の場」を設計する際に、どのような技を適用しているのかを、明らかにするものである。熟練した臨床家の技には、どのようなコミュニケーション・パターン(対話の行い方の様式)が存在するのか、ということについて、初心の臨床家との比較・検討を行う。本研究が提示する「対話の場」の設計のための方法論は、以下のようにまとめられる。1)対話データの整備:「相互学習」における対話場面の映像音声を収録し、熟練した臨床家と初心の臨床家の比較から、対話データ(言語的・非言語的に関する資料)を整備する。2)対話分析:臨床心理学および情報学(情報科学・認知科学)がそれぞれ志向する対話分析の手法を併用することによって、熟練者の技に関わる対話を検討し、技の記述・予測を行う。3)学習者への還元:2)で得られた知見を「相互学習」の実践に適用し、その効果を評価する。それを受けて、1)に戻り、上記のプロセスを反復していく。本研究では、心理臨床の専門性の向上を目指している臨床心理学専攻の大学院生及び修了生が、「相互学習」を実践する場面を具体例として取り上げ、上記の方法論の実用性を明らかにしていく。初年度は、(a)1)対話データの整備、2)対話分析、3)学習者への還元、の一連の方法論を、これまでに収集した対話データに対して実行することに充てた。並行して、(b)データの拡充、(c)国際学会における報告、が行えるよう準備を進めた。(a)収集済み対話データの検討:初年度の前半は、1)対話データの整備、2)対話分析、3)学習者への還元の一連の方法論を収集済みデータに実行した。それを受けて後半は、必要に応じて方法論を適宜修正した。(b)データの拡充:(a)の作業と並行して、年度を通してデータを拡充した。(c)学会準備:初年度では、これまでのメンバーの協働の成果を、学会や研究会などで報告し、各方面からの意見を受けて問題理解を深める。具体的には、2007年6月開催のThird International Society for Gesture Studies他において報告を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 心理臨床場面における会話の齪齬と身振り2008

    • 著者名/発表者名
      井上雅史・古山宣洋・花田里欧子
    • 雑誌名

      言語・音声理解と対話処理研究会(人工知能学会) 52

      ページ: 71-76

    • 査読あり
  • [学会発表] "Speech-gesture mismatch and how it changes in the problem description by a client,"2007

    • 著者名/発表者名
      Hanada, R., Furuyama, N., and INOUE, M.
    • 学会等名
      International Society for Gesture Studies: Third International Conference
    • 発表場所
      Evanston, Illinois, USA
    • 年月日
      20070618-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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