• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

高機能広汎性発達障害児者の自己意識の発達的変化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530625
研究機関山口大学

研究代表者

木谷 秀勝  山口大学, 教育学部, 准教授 (50225083)

キーワードアスペルガー症候群 / 高機能自閉症 / 高機能広汎性発達障害 / 自己意識の発達的変化 / ○△□物語法 / WISC-III / CAT
研究概要

平成19年度の調査研究では、高機能広汎性発達障害児(HFPDD)40名の調査を実施した。そのうち、平成17年度から継続的に調査できたHFPDDは19名(66%)、WISC-では、平均VIQ=101.83、平均PIQ=98.61、FIQ=100.39となり、VIQ・FIQともに70以下に低下したのは1名のみだった。PARS(広汎性発達障害日本自閉症協会評定尺度)では、平均回顧:27.2、平均現在:19.6となり、中学生以降で6名(32%)が回顧では該当しても、現在は該当しない結果となった。今年度新たに調査を実施した結果としては、年令は平均10.29(7-16才)、男女比は3.4:1となった。WISC-では、平均VIQ=102.50、平均PIQ=100.70、FIQ=102.28となり、先の1名を除いて、VIQで70未満・FIQで80以下にいなかった。PARSでは、平均回顧:35.25、平均現在:22.88となり、先の6名以外で1名の計7名(18%)が回顧では該当しても、現在は該当しない結果となった。
自己意識の発達的変化に関する詳細なデータ分析は平成21年度の調査結果と合わせて詳細に報告するが、平成17年度との大まかな比較としては、次の2点が示唆される。
1.小学校では、年令の要因よりも支援体制の充実の度合いによって、「自分らしさ」を表現しながらも適応できているか否かで、ストレスの程度が左右される。
2.中学・高校では、男性の多くでそれぞれのIQが伸びており、同時に想像性は伸長して、社会的な不器用さは潜在化していく傾向が強い。ただし、女性では安定感は伸びていても、IQ上の変化としては、若干低下する特徴がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 高校における特別支援教育の役割に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      木谷 秀勝
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 25

      ページ: 387-398

  • [雑誌論文] 描画による広汎性発達障害児の理解と対応2008

    • 著者名/発表者名
      木谷 秀勝
    • 雑誌名

      臨床描画研究 23(印刷中)

  • [雑誌論文] 子ども達の成長と知的評価-女性としての成長とその難しさ2007

    • 著者名/発表者名
      木谷 秀勝
    • 雑誌名

      アスペハート 17

      ページ: 56-64

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi