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2008 年度 実績報告書

虚弱高齢者の心の支援としてのライフストーリーブックを作成する介入プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 19530644
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

河合 千恵子  (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (00142646)

キーワード在宅高齢者 / 介入研究 / ライフストーリーブック / QOL / PGCモラールスケール
研究概要

身体的機能が低下し、加えて慢性疾患のために虚弱となった高齢者の多くは、人生の終わりが遠くないことを認識するようになる。まして85歳を超え、超高齢者と定義される年齢になると、いよいよ命の限界を認めざるを得ないであろう。
そのような高齢者を人生の終末期までQOLを維持し、生き生きと人生を全うできるように支えてゆくことは重要である。そのためのツールとしてライフストーリーブックを作成する介入プログラムを昨年度は特別養護老人ホームに入所している虚弱な高齢者に実施し、その心身に及ぼす効果を検証してきたが、本年度は地域に居住する85歳以上の高齢者を対象にしてライフストーリーブックを作成する介入プログラムを実施した。
85歳以上の地域在住の高齢者から介入群10人(男性5人、女性5人)、比較群12人(男性5人、女性7人)、合計22人の協力を得た。介入群の平均年齢は89.4歳、比較群は87.3歳で、介入群の方が2歳高齢であった。ライフストーリーブックを作成する介入の前後に事前調査と事後調査を実施し、介入効果の測定を行った。ライフストーリーブックを作成した介入群では、精神的健康や人生の目的と意味に関する一部の項目について得点の上昇が認められたが、PGCモラールスケールは変化が見られなかった。
本研究の結果は、虚弱高齢者の人生の質を向上させる一つのツールとしての可能性を示すものと思われるが、臨床の現場で広く普及するためには、実施方法等さらに検討することが必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 虚弱高齢者に対する傾聴ボランティアの効果2008

    • 著者名/発表者名
      河合千恵子、高橋龍太郎
    • 学会等名
      日本心理学会第72回大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20080919-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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