これまで使用してきたコンピュータの性能では、n後の実験遂行に支障が起こる可能件が生じた為に、本年度はバードウェアとソフトウェアの大幅な変更を行った。特に、ソフトウェアではボーランド社のC++builderをベースにした実験制御プログラムを、膨大な時間を要してすべてマイクロソフト社のVisualC++で書き直した。現状では、時間制御ならびに10msec程度での眼球渾動の記録において問題なく関連諸装置が作動することが確認されており、これを土台として、計画された実験手続きのプログラム作成に入っている。この実験は当初の予定通り、手がかり刺激がターゲットをどの程度正確に指し示すかの割合を変えるPosner型課題の構築とそこでの視線の分析から始める。ただし、そめ後の拡張性を考慮し、眼球運動を明確に捉えられ、かつ、その運動を早期に検出できるように、画面をいっぱいに使っだ菱形の頂点に手がかり刺激とターゲットを出すようデザインした上で、眼球運動め方向に応じてタゲッの位置を変えられるような工夫を施す。ターゲットにはランドルト環を利用し、環の切れ目的部分コントラストをえられるような工夫を施す。ターゲットにはランドルト環を利用し、環の切れ目的部分コントラストをの質問紙への回答行動が、その注意を向けた視線とどのような関係になっているかの予備的な研究も推進している。その結果、特定の選択項目に注視を向けられない場合には、ほぼ中央の項自を選択する行動が多いという、これまでの知見を再確認している。一方、読書における視線連動型の刺激提示に関しては、これまで構築した環境を基に、シリアル信号検出や画像提示の際にしばしば生ずる動作の不安定性を解消するための調整作業と、用いる刺激種類とハードウェアにおいて般用性を高めるための改訂作業とをおこなった。
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