• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

近赤外分光法の長所を生かした2つの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530663
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小嶋 祥三  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (70027499)

キーワード近赤外分光法 / 母子間相互作用 / motherese / 自己 / 他者 / 自伝的記憶 / differential memory effect
研究概要

母子間相互作用に関しては、母子別々の状態でそれぞれの笑顔に対する脳の反応を近赤外分光法で計測したが、母子それぞれの前頭葉で活性化がみられた。自分の母親、自分の子で反応が大になることも見られた。また、mothereseでも大人に向けられたスピーチと比較して、乳幼児の前頭葉でより大きな活性化がみられだ。
一方、自他の認識に関する研究では、注意が自己に向いた時、外界に向いた時の比較を行った。自己に関しては印象が強い自伝的記憶の想起、外界に関しては狭い同心円の間をたどる課題とした。その結果、自伝的記憶の想起では前頭葉が活性化し、外界に注意が向かう課題では前頭葉に活性低下がみられた。また、自己めモニターに関して予備的な実験を行い、自己の脈拍のチエック時の前頭葉の活性化を検討した。その結果、前頭葉の腹側部で活性化がみられた。印象が強い自伝的記憶は情動的なもめである。そこで、一般に情動的な刺激の記憶が良いことを、情動的な写真の偶発学習とその後め再認で確認し、その後近赤外分光法で前頭葉の活性化を調べた。再認できた刺激と忘却し再認できなかった刺激への学習時の反応を検討した結果、両者では反応が異なることが明らかになった。これはdifferential memory effectと呼ばれているが、近赤外分光法でも確認できた。そしてより一般的に、再認は学習時の脳の活性化を再現することにより行われるとの結論を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Neural responses in the prefrontal cortex associated with social attachment:facial emotion recognition in mothers and infants

    • 著者名/発表者名
      Minagawa-Kawai, Y., Kojima, S., 他
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex (In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 記銘時の脳の活動と再認の関係2007

    • 著者名/発表者名
      小嶋 祥三・橋本 照男
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-09-18

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi