研究概要 |
平成19年度の研究実績の概要は次のとおりである。 (1)1960年代から登場した生涯教育推進政策を初めとし今日展開される現代教育改革に至るまでの社会教育・生涯学習研究の中で示された「民間事業者」への注目過程がどのような理論構造にしたがい展開されてきたかを,その社会背景を含み,先行研究・文献等の分析により一定程度,検討した。これら先行研究の研究動向および実践分析に関する文献・資料の収集と整理を行い,住民・市民参加型施設管理運営の展開過程を概観し,直面している課題等の把握に努力した。 (2)地方分権化にともなう地域公民館の再編動向調査 平成19年度段階で主として南東北地域に現れ始めている地方分権下の地域公民館の再編動向に関する状況把握を予備アンケート等によりすすめた。指定管理者制度の導入が具体的に実施され始めている地域,未検討の地域など,多様な状況段階にあることが推測された。今後,そのような地域格差が発生している社会的背景等の把握を具体的にすすめる必要性があることを課題として確認した。これらは,地域公民館や市民の生涯学習活動に与える具体的影響を把握する際の必要要件となる。 (3)上記作業を行い,市民参画型社会教育施設の事例研究対象の検討を進めた。
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