研究課題
本研究は、(1)教育の臨床的研究と教員養成・教師教育の連関構造を提案すること、(2)教育の臨床的研究を生かした教員養成カリキュラムを開発・実施すること、(3)具体的な文脈に根ざした教師教育の場づくりの意味を提案すること、(4)異なる専門性をもつ研究スタッフによる教育実践の多角的検討、(5)こうした臨床的共同研究の経験を通した学生・教師・研究者の変化の検証を目的とした。方法としては、研究分担者がそれぞれの専門とする視点から、学校における教育実践及び自らの教員養成・教師教育の実践を対象に検討を重ね、学生・教師らが同一のフィールドに参画しつつ共同する中で得られた知見をまとめるという手法で研究を重ねた。これまで行ってきた大学・大学院の開設科目を拡大して、学生の参与を進めることにした。さらに、フィールド先である学校の校内研修に長期に参与しながら、研究者は単なるコメンテーターとしてではなく、学校を基盤とした教医師教育を活性化させるために研修運営にも積極的に参画することを目指した。これらの研究活動によって蓄積された記録を基に、以下のような研究の成果を得た。これらは科研費報告書及び『教育臨床研究』(埼玉大学教育学部学校教育臨床講座〉等に掲載されている。「教育の臨床的研究と教員養成・教師教育の連関に関する研究-実践を開き合う場への協働参加によるアクションリサーチの教職専門性高度化と教員養成さらに学校改革への可能性‐」(庄司康生)、「授業の臨床的構成と教育内容のとらえ方‐音楽科の場合を中心にして-」(八木正一)、「生活科における遊び活動の意義とその指導について」(宇佐見香代)、「教育方法の変革と省察の枠組みの転換-2人の初任教師の教育実践から-」(船橋一男)、教育実践の原形質」(岩川直樹)、「ICT活用指導力の本質と日々の教育実践に資する教員の情報活用能力の必要性」(野村泰朗)
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (3件)
科研費報告書(教育臨床研究) (3)
ページ: 1-7
ページ: 8-15
ページ: 25-38