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2008 年度 実績報告書

幼稚園・保育園に在籍する外国人園児と保護者及び地域に向けた共生プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 19530681
研究機関埼玉大学

研究代表者

志村 洋子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (60134326)

研究分担者 首藤 敏元  埼玉大学, 教育学部, 教授 (30187504)
小田倉 泉  埼玉大学, 教育学部, 講師 (10431727)
佐藤 千瀬  聖学院大学, 人間福祉学部, 講師 (60433661)
キーワード外国人園児 / 幼稚園 / 保育園 / 保護者 / 共生
研究概要

本研究は、埼玉大学が位置する「さいたま市内」の私立幼稚園・公立及び私立保育園に在籍する、外国人園児とその保護者が抱える共生に関する緊急のニーズを把握し、幼稚園・保育園などを含めた地域を総合的に支援するプログラムを開発し、より広域な範囲にも提案できるものとすることを目的として行った。
従来より、外国人園児の保護者とのコミュニケーションの問題は、課題として挙げられながらも、就学前の段階については研究が非常に少ないことが分かっている。そこで、外国人園児を積極的に受け入れ、保護者や地域を含めたネットワークを形成している保育所において聞き取り調査を行った。そこから明らかになったことは、1)それぞれの背景をもつ保護者・園児に対する運営主体の姿勢が、保護者と園児のニーズを汲み取る条件であること、そのため保育者の意識改革が求められること、2)園側が、行政やNPO法人等に対し、積極的な地域連携、情報交換等、能動的に取り組みを実践し、子どもが園に在籍する期間だけでなく、その後の成長をも見通してネットワークを広げることが必要であること、3)保育に多様な文化を取り入れることが、子どもの他者の文化への尊重と、更に他者に対する寛容性や受容性を育む土壌となること、の三点であった。
この結果を受けて、外国人園児と保護者を含む総合的な支援体制の基盤づくりとして、多文化共生保育に関する幼稚園教員と保育園保育士を対象とする研修プログラム、埼玉大学を中心とする外国人園児及び保護者への有効な情報提供マップ、保護者と保育者とを繋ぐ有用な対話集の作成を行った。本研究において作成された支援プログラムは、今後、更に現場において実践し、その有効性を検討していく予定である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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