研究概要 |
今年度の成果については以下の各項目があげられる。 1, 臨床心理士養成大学院における教育内容・教育環境について、学会や研究会、あるいは出張によって、20数校の担当教員に学内実習の方法や病院実習の期間や実習先との連携、卒後教育の実施の有無など具体的な情報を聞き取った。 2, 研究代表者及び研究分担者が直接指導している大学院生に協力を得て、所属大学院を修了した現職教員や社会人の修了後の社会的な立場について実態を調査し、大学院在籍中に感じていた所属大学院の教育体制への率直な意見を聴取した。 3, 中学校で教育相談を担当している現職教員、臨床心理士資格を取得しないでスクールカウンセラーとなっている社会人、カウンセラーを開業クリニックで雇用している精神科医にそれぞれの立場から、臨床心理士に期待することなど、継続して討論し、また事例研究を通じて、臨床心理士の活用の具体的な方法について討議し、社会が求めている臨床心理士のあり方についてまとめた。 4, 2で得られた結果に基づいて、臨床心理士養成大学院のこれまでの状況と現状、および修了後の状況について、研究会で中間発表をおこなった。 5, 上記1〜4をふまえて、現在の教育内容や教育環境、修了後の進路などについてアンケート調査を作成し、予備調査を実施した上で、全国の臨床心理士養成大学院160校に在籍している大学院生各10名総数1,600名に対して本調査の用紙を郵送し、返送を求めた。 6, 5のアンケートの結果をまとめる作業に入った。
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