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2009 年度 自己評価報告書

芸道の教育の全体論的考察

研究課題

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研究課題/領域番号 19530697
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

安部 崇慶  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10136020)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード芸道 / 全体論 / 稽古論 / 口伝
研究概要

本研究の目的は、わが国の芸道の教育の全体論的把握に基づく分析や考察である。例えば、カンやコツといった感覚的な教育内容を具体的な形で被教育者に提示できうるまでに精選しえたのは何故か、それが経験至上主義の陥る隘路から免れえたのは何故か、その理論-実践の関係は如何ということになると個別具体と全体総体の把握が必要とされることになる。そうした研究はきわめて少ないのが現状である。
芸道の教育の全体像(それを構成する口承の教育あるいは口伝による伝達行為を含めて)の実態を探るに残された道は、家元クラスの教授場面の観察かあるいは実際に口承・口伝による芸能の教育(伝達・継承)を行なっている場面の観察を通しての検証を待たねばならない。その結果、導きだされる理論化への道筋をわが国の伝統的な教育思想の特質として捉え、教育における西欧パラダイムからの転換を図るための契機とすることである。
本研究の課題である「芸道の教育の全体論的考察」という視点には、以下のような含意が存在する。(1)芸道の教育でいわれる「型」とは、伝統の集積された客観である。(2)「型」を形成せしめる核心は、文字や書物を媒介としないノンバーバルな教育の方法・形態こそがベストであるという認識に裏打ちされている。(3)こうした芸道の教育は、個別ではなく総体として全体的に把握しなければ、理解不可能である。以上の本研究の目的(芸道の全体像の実態を探る)を果たすためには、家元クラスの教授場面の観察か、あるいは実際に口承・口伝による芸能の場面の検証に待つしかない、という点に留意しながら研究を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「日本的コミュニケーションの特質と様相」、(兵庫教育大学教育コミュニケーションコース編(予定)、「教育コミュニケーション論」)2010

    • 著者名/発表者名
      安部崇慶
    • 出版者
      北大路書房(出版予定)

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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