• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

学習集団づくりの組織方法論による授業規律形成のための指導評価表の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530701
研究機関広島大学

研究代表者

深澤 広明  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70165249)

キーワード学習集団づくり / 授業規律 / 指導的評価活動 / 授業研究 / 学級経営
研究概要

本年度は3ヶ年計画の最終年度にあたり、前年度までに実施した授業研究の総括を、とりわけ学習規律形成の視点から行った。そのさい、いくつかの授業を比較検討することで、教科内容へのアプローチのし方が自主的な学習のスタイルを要請し、それが一定の習慣化していくことで授業規律が形成される回路と、学級づくりで培われた自主共同の学習規律形成が話し合いや討論のある授業の展開とそれを支える教材研究を要請する回路との、二つの回路が実践的な仮説として想定されることが明らかになった。さらに学習集団づくりの組織方法論の一つとして普及している「指導的評価活動」について、授業者が授業のどの場面で使用しているかの分析を行い、授業規律形成のための指導評価表を開発するための条件的な基礎資料を得ることができた。また実施した授業研究の関係者への聞き取り調査を個別に実施することで、授業記録に表れている言動を支えている教師の教育観や授業規律観についての知見を深めることができ、指導評価表を支える教師の理念や構えの重要性を再認識した。また昨年度に調査を行ったドイツ教育学における規律をめぐる言説について、アメリカの規律をめぐる言説と対比することで、わが国の規律指導の言説の動向を国際的な観点から見直すことができ、その点について中国四国教育学会で発表した。最後に3月に全体を振り返る総括的な研究会を開催し、今回達成できなかった「有効性の検証」のための実証的研究にむけての枠組みの検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 授業規律の指導に関する今日的争点と課題-アメリカおよびドイツにおける動向を手がかりに-2010

    • 著者名/発表者名
      深澤広明, 北川剛司, 樋口裕介
    • 雑誌名

      中国四国教育学会「教育学研究紀要」 55(CD-ROM版)

      ページ: 53-63

  • [雑誌論文] 教材の本質に向けて学びの意欲を回復する2010

    • 著者名/発表者名
      深澤広明
    • 雑誌名

      国語教育(明治図書) 718

      ページ: 11-13

  • [雑誌論文] 学級で「達成を共有する」ことで自分が「やる気になる」ものを見つける -意欲の源泉としての他者の行為-2009

    • 著者名/発表者名
      深澤広明
    • 雑誌名

      現代教育科学(明治図書) 631

      ページ: 30-33

  • [学会発表] 授業規律の指導に関する今日的争点と課題2009

    • 著者名/発表者名
      深澤広明・北川剛司・樋口裕介
    • 学会等名
      中国四国教育学会第61回大会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      2009-11-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi