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2008 年度 実績報告書

ヤヌシュ・コルチャックの子ども・教育思想の歴史的形成(1890-1920年代)

研究課題

研究課題/領域番号 19530709
研究機関名寄市立大学

研究代表者

塚本 智宏  名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (20183866)

キーワードコルチャック / 近代史 / 教育思想 / 国際情報交換 / 思想史 / ポーランド
研究概要

本研究は、戦後はやくからヨーロッパでホロコーストのシンボル的な存在として、また特に1990年代に入り子どもの権利条約の成立・実施との関係でさらに注目されるようになったヤヌシュ・コルチャックの子ども観・教育思想の形成のプロセスとその歴史的意義の解明を試みるものである。本研究では、20年度において、1.前年度に引き続きポーランドワルシャワ調査(ワルシャワ大学図書館・コルチャック研究所・ポーランド国立図書館)、また、同クラクフの県立教育学図書館調査を通じて、コルチャック思想・伝記研究の基本文献・資料(ポーランド語文献)の調査・収集作業を行った。現在これらの基本文献の目録を作成中。
2.また、同調査に際して昨年同様、ワルシャワ大学のタイス教授やポーランドコルチャック協会代表のヴインチツカ教授またコルチャック研究所コルチャック文書専門研究者マルタ・チェシェルスカ氏らによる研究上の支援をいただいた。
3.具体的な成果については、ポーランド調査から帰り、(1)9月20-21日の東京で開催された教育史学会にて、以下のテーマで研究発表を行った。“ヤヌシュ・コルチャックの子ども・教育思想の歴史的形成(1890-1920年代)---子どもを人間として尊重する思想の形成を中心に---"。彼の基本思想の生涯における一貫性について仮説提示すると共に、その思想の萌芽は、既に彼の若い学生時代の作品に随所に見られ、また、それを生み出す社会歴史的背景や思想的背景があったことを解明している。(2)日本では稀有の戦後ポーランドにおけるコルチャック像推移の理解のために筆者の勤務する大学紀要に、上記タイス教授の研究論文の紹介(翻訳は鈴木亜里)を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] W. タイス著"ヤヌシュ・コルチャック 政治的肖像2009

    • 著者名/発表者名
      塚本智宏, 鈴木亜里
    • 雑誌名

      第3号

      ページ: 111-122

  • [学会発表] “ヤヌシュ・コルチャックの子ども・教育思想の歴史的形成(1890-1920年代)---子どもを人間として尊重する思想の形成を中心に---2008

    • 著者名/発表者名
      塚本智宏
    • 学会等名
      教育史学会第52回大会
    • 発表場所
      東京・青山学院大学
    • 年月日
      2008-09-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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