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2008 年度 実績報告書

現代ドイツにおける教師教育改革と教員評価制度改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530710
研究機関京都府立大学

研究代表者

吉岡 真佐樹  京都府立大学, 公共政策学部, 教授 (80174895)

キーワード教師教育 / 教員評価 / 教員養成 / ドイツ / 試補制度
研究概要

本研究は、現在ドイツにおいて進行している教師教育改革と教員評価制度の改善を一体のものとして把握し、その現状および課題を解明しようとしたものである。現地調査は、ベルリン、ブランデンブルク、ニーダーザクセンを中心に行い、その成果の要点は次の通りである。
1.現在、教師教育改革の中心に位置づけられているのは、大学改革とその中での教員養成制度改革である。ドイツ大学は、「ボロニャ宣言」での合意に基づき、2010年をメドにすべての大学・学部で「学士」「修士」の課程が創出されつつあるが、その中で、修士課程の修了をもって「第1次教員試験」の合格に代替するという改革が進行している。ただし、修士修了生が実際に問題なく試補期間に進むことができるかどうかは、もうしばらく経過を見きわめる必要がある。
2.大学制度改革と並行して、教師教育の「スタンダード化」の取り組みが強力に推進されている。常設文部大臣会議は、2004年に教育諸科学、すなわち教職専門科目に関わって大学教育および試補教育それぞれの段階ごとの到達能力(コンピテンシー)の体系の設定に合意したが、さらに2008年には、教科専門科目に関わってのスタンダードを提示している。
3.教員の資質向上策の一環としての勤務評定は、従来、すべての教員に対して定期的に実施されていたが、今日では一般に、(1)採用時ないし試補期間の修了時、(2)昇進・昇格を希望する時、に限定されている。ただし、例えばベルリンなどのように5年に1度の定期評定を継続している州も存在する。
4.評定の結果、成績が悪い教員を処分することは、理論的には可能だが、現実的にはまずあり得ない。また、成績がよい教員に特別給が与えられることもない。評価と給与との連動については、それを促進すべきであるとする提起にもかかわらず、現在までのところ消極的な姿勢を取る州が一般的である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の教師論・教師像の特徴と教師教育の課題2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡真佐樹
    • 雑誌名

      東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター記録集『教師の「専門性・専門職性」を考える』

      ページ: 32-42

  • [雑誌論文] 教師教育の質的向上策と養成制度改革の国際的動向2008

    • 著者名/発表者名
      吉岡真佐樹
    • 雑誌名

      日本教師教育学会年報 第17号

      ページ: 8-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ドイツにおける教員政策・資質向上論2008

    • 著者名/発表者名
      吉岡真佐樹
    • 雑誌名

      日本教師教育学会『第18回研究大会報告集』

      ページ: 16-38

  • [学会発表] ドイツにおける教員政策・資質向上論2008

    • 著者名/発表者名
      吉岡真佐樹
    • 学会等名
      日本教師教育学会
    • 発表場所
      工学院大学新宿校舎
    • 年月日
      2008-09-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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