研究課題/領域番号 |
19530712
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
相原 次男 山口県立大学, 国際文化学研究科, 教授 (20094724)
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研究分担者 |
岩野 雅子 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (70264968)
ウィルソン エイミー 山口県立大学, 国際文化学部, 准教授 (20264971)
ヒギンズ マリリン 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (40264981)
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キーワード | 教育学 / 家庭教育 / 子育て支援 |
研究概要 |
アメリカの先進的な家庭教育研究から三つのプログラム(52の美徳教育、40の発達資産、フルサークル・ラーニング・プログラム)を視察し、理論と実践現場について調査を行なった。その結果、日本の家庭教育に応用できる理論として、「40の発達資産」に注目した。「40の発達資産」は、子どもの健全な発達には内的資産と外的資産をバランスよく育成する必要があり、日々の生活習慣の中で何が欠けているのかに親子が気づくきっかけを提供する自己評価表を用意る。 この理論を提唱し、全米において調査を行いデータを収集しているサーチ・インスティチュートと協議を重ね、日本における有効性を検証するため、同種の調査を行なう許可を得た。同時に、著書の中から翻訳可能なものを選択し、交渉を行なった。この理論では、家庭・学校・地域で何に取り組むべきかの示唆もしており、学習習慣、自律した生活スタイル、地域とのきづななどの確立に向けて、文化の違いを超えて参考となる枠組みを示していると考える。 本研究二年目にあたる平成20年度には、DAP調査と翻訳を中心に研究を展開する目途を立てたところである。DAP調査については日本語版を作成し、サーチ・インスティチュートと検証を行い、全国10都市程度に向けて調査票の配布準備を整えた。 「40の発達資産」理論の一部についてはすでに日本でも紹介されているが、今後、日本の社会や家庭の状況に適する形を模索し、一つのモデルとして提示することを目的として研究を進めることとしている。なお、本研究一年目の成果についてはホームページを作成して広く公開を行うとともに、学会等で報告を行った。
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