研究概要 |
(1)作業所での見学とミーティング参加:基本的に月曜日から金曜日の毎朝のミーティングに参加した。そこでは,メンバーそれぞれの体調と勤務時間の自主申告を行い,一日の作業の準備や見学者の紹介等が行われていた。 (2)SSTの見学:他者と関わる具体的な場面を想定してロールプレイング方式で行われ,他のメンバーに励まされながら他者とのコミュニケーションの方法を学ぶという点で,社会教育の視点から示唆的な取り組みである。 (4)当事者および関係者からの聞き取り:べてるの家の取り組みをどのような視点から分析するのか,その視点を明確にすることであった。そのため,集会等の合間や懇親会等の場を利用してメンバーと関係者に闘き取りを行った。あわせてグループホームと共同住宅の見学も行った。 (5)病院でのデイケアの見学:日赤浦河病院で入院患者を主な対象としたデイケアの取り組みを見学した。 (6)教育委員会での聞き取り:浦河市教育委員会は社会教育課を中心にべてるの家の活動にこれまで継続して関わってきており,べてるの家の地域生活や活動を支える上で大きな役割を果たしてきている。 (7)DPI世界会議への参加;韓国のソウルで開催されたDPI(障害者インターナショナル)世界会議に参加し,全体会と分科会にでの報告と議論を通して,主に昨年12月に国連総会で可決された障害者の権利条約批准の世界的な取り組みとそれをめぐる課題を探った。
|