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2008 年度 実績報告書

メンタリング運動における学校の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19530731
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

渡邊 かよ子  愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (90220871)

キーワードメンタリング / メンタリング・プログラム
研究概要

2008年度は当初、以下の四つの研究実施計画を立てていたが、全て課題を達成することができた。
(1)メンタリング・プログラムならびにメンタリングに関する文献資料収集と分析:継続して行っている。特に今年度は矯正図書館でいくつかの未発表資料が見つかり、まだ研究発表や論文までには至っていないが、新たな展開が期待される。
(2)第2回国際コミュニティ心理学会(II International Conference on Community Psychology)で、国際的比較の視点から日本でのメンタリング・プログラムの導入経緯の類型化を試みた。モデル移行論の可能性を検討しているが、これは今後の課題となっている。
(3)『メンタリング・プログラム:地域・企業・学校の連携した次世代育成』(川島書店)から出版した。コラムを入れたために予想以上に時間がかかったが、日本で初めての青少年向けメンタリング・プログラムに関する著作と世に送り出すことができ、ほっとしている。校正中に、世界同時不況、米国のオバマ大統領の就任等、後世になってメンタリング運動の画期と称されるであろう時代の変化があり、これらを踏まえた新たなメンタリング運動の動向を多面的に分析する必要が生じている。
(4)学校型メンタリング・プログラムの調査(ロンドン)については、2008年8月に実施することができた。この調査結果の総括を同年11月の日本生涯教育学会第29回大会にて行ない、学校とメンタリング運動の関連に関する重要な成果を得ることができた。英国では企業が社会貢献活動として、従業員を学校型メンタリング・プログラムに派遣しており、着実な成果を上げつつあることが判明している。
これらを含め、2008年度は、理工系人材養成、障害者支援、等にも成果を上げることができ、メンタリング研究の領域が拡大した。その分、新たな究明すべき課題が判明してきている。今後に期したい。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] カナダにおけるメンタリング運動の概況 : 1990年代の青少年問題とBBBSC2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 雑誌名

      愛知淑徳大学論集-文学部・文学研究科篇- 34

      ページ: 81-94

  • [雑誌論文] 米国のメンタリング運動における学校の役割2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 雑誌名

      日本生涯教育学会論集 29

      ページ: 123-132

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2002年『全米メンタリング月間』キャンペーンの開始とメンタリング運動の拡大2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 雑誌名

      現代社会研究科研究報告 3

      ページ: 43-54

  • [学会発表] 英国のメンタリング運動における学校の役割2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 学会等名
      日本生涯教育学会第29回大会発表要旨集録(p8)
    • 発表場所
      国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] 米国連邦政策とメンタリング運動2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 学会等名
      日本教育学会 第67回大会発表要旨集録(p228〜p229)
    • 発表場所
      佛教大学
    • 年月日
      2008-08-30
  • [学会発表] メンタリング・プログラムと地域コミュニティ2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 学会等名
      日本比較教育学会第44回発表要旨集録(p116〜p117)
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-06-28
  • [学会発表] 障がい者の生涯発達支援とメンタリング・プログラム : 米国の事例を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子, 渡辺直登
    • 学会等名
      日本コミュニティ心理学会第11回大会プログラム・発表論文集(p56〜p57)
    • 発表場所
      愛知学院大学
    • 年月日
      2008-06-14
  • [学会発表] Adoption and Adaptation of Meritoring Program in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      Kayoko Watanabe, Naotaka Watanabe, Osamu Saito, Kaoru Nakajima
    • 学会等名
      II International Conference on Community Psychology, Conference Program (p140)
    • 発表場所
      Fundacao Caloauste Gulbenkian, Lisboa
    • 年月日
      2008-06-05
  • [学会発表] 理工系人材養成のためのメンタリング・プログラムの成果と課題2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 学会等名
      日本高等教育学会第11回大会発表要旨集録(p8〜p9)
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-05-24
  • [図書] メンタリング・プログラム : 地域・企業・学校の連携による次世代育成2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺かよ子
    • 総ページ数
      227
    • 出版者
      川島書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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