研究課題/領域番号 |
19530733
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研究機関 | 東大阪大学 |
研究代表者 |
古川 治 東大阪大学, こども学部, 教授 (10425382)
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研究分担者 |
梶田 叡一 兵庫教育大学, 学長 (70000065)
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00184143)
西森 章子 大阪府立大学, 人間社会学部, 講師 (50294012)
細川 和仁 秋田大学, 教育推進総合センター, 准教授 (30335335)
渡辺 規矩郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 特任教授 (60452512)
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キーワード | 通知表 / 自己 / 自分 / タキソノミー / 絶対評価 / 指導要録 / 学力観 / 評価観 |
研究概要 |
平成19年度は、研究の初年度であり、研究計画に従って、下記の4点に渡り成果をあげた 〔1〕通知表のデータベース化作業。全国で通知表調査集めた小中学校の通知表(昭和55年版・平成5年版・平成14年版)約1200校分を将来の公開に向けてデータベース化することが出来た。 〔2〕自己学習能力を育成する際、強調される(自己)(自分)というキーワードが、学力観を表す通知表にどれぐらい出現するかを調査し、中学校より小学校のほうが、出現率が高く、芸術教科の方が出現率が高いことが明らかになった。また(自己)(自分)出現には多様なパターンがあることも明らかになった。 〔3〕ベンジャミン・ブルームが、提案した教育目標の分類学(タキソノミー)の観点から見て、通知表に表現された知識・理解、技能、関心意欲態度の評価項目がどのような広がりと、特徴を持っているか、考察分析し、評価観に各学校の独自性が表れていることを明らかにした。 〔4〕戦後教育評価の改善に努力した先人の聞き取り活動を実施し貴重な証言を得ることが出来た。特に、関心態度など情意面や到達度評価、絶対評価の考え方を導入し、ドラスティックな指導要録の改定となった昭和55年の指導要録改訂協力者会議のメンバーや主催者の文部官僚から当時の状況や海底の背景等について詳細に聞くことが出来た。
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