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2007 年度 実績報告書

イギリス新教育運動における教師の「行為コード」と専門職化に関する教育思想史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530734
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

山崎 洋子  武庫川女子大学, 文学部, 教授 (40311823)

キーワードイギリス新教育運動 / 教師の専門性 / 教師の行為コード / 進歩主義的理想 / 教育目的論 / 教諭論
研究概要

本年度は、当初の研究計画の8割を達成することができたが、課題も多数出てきた。以下、それらを列挙する。
(1)研究協力者のPeter Cunningham氏を招聘し(8/25-9/1)、イギリス新教育運動の先駆組織「教育の新理想」年次研究太会報告書(1914-39)を整理し、専門性に関する分析枠組みについて議論した。
教職論を方向づけ,教育の自律性を規定する「教育目的論」を抽出する際に、「教職の専門性を規定する要因の一つに職能団体があるとの見解をCunningham氏より受け、その枠組みについてのかなり議論と調査を費やした。
(2)分析枠組み(社会的・倫理的コードや個人的・生存的コード)の措定に関して、Cunningham氏(8/25-31,12/4-9)及びもう一人の研究協力者・Roy-Lowe氏(12/5-8,3/8-11)と討議L検討した教師の行為コードの幅を狭めて歴史事象にアプローチする必要加あることがわたった。来年度にそのことに取り組む必要がある。
(3)連合王国を訪問し、Eveline Lowe Primary School、ロンドン大学、ケンブリッジ大学、バーミンガム大学にて資料収集を行った。また、現在の学校現場の調査としてEveline Lowe Primary Schqolを訪問し、新教育運動及び進歩主義教育の申し子というこの学校が劇的に変化していることを観察した。このことより、イギリスの教育は進歩的理想を構築した以前の19世紀に戻っているという多くの研究者の指摘について納得したが、イギリスで近年重視されている、教師の職務遂行能力(competence)の発揮をパフォーマンスマネジメントとして捉える視点を思想史研究にいかに介在させるかが重要であることがわかった。
(4)以上の解釈を教員の専門性の遡上にいかに載せるかが今後の課題となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] J.J.フィンドレイのカリキュラム論-イギリス新教育運動における教師の専門性をめぐって-2007

    • 著者名/発表者名
      山崎 洋子
    • 雑誌名

      武庫川女子木学紀要、(人文・社会科学編) 5

      ページ: 21-30

  • [図書] イギリス哲学・思想事典2007

    • 著者名/発表者名
      日本イギリス哲学会編
    • 総ページ数
      762
    • 出版者
      研究社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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