研究概要 |
本年度実施したのは,以下内容である。 1.文献・資料収集において,定時制高校研究及び若者研究に関する文献・資料を系統的に集め,分析・討議を行った。 2.定時制高校の質的変容を分析するために,全国,都道府県教育委員会及び各定時制高校の文献・資料収集を行い,分析・考察を行った。 3.各都道府県レベルの高等学校改革と,その中における定時制高校の位置づけについて,資料収集・分析を行うと共に,都道府県教育委員会等の聞き取り調査を実施し,現状分析を行った。調査対象となった教育委員会は東京都,神奈川県(県及び川崎市),富山県,岡山県(県及び倉敷市),鳥取県,高知県,福岡県であった。 4.高校改革の下における定時制高校の対応を具体的に捉えるために,上記2に記した地域で26校の定時制高校を訪問し,資料収集を行うと共に,聞き取り調査を実施した。 5.研究参加者及び協力者によって毎月2回定例研究会を持ち,報告,討論を実施した。研究者と実践者の相互が持つ視点からの問題把握が可能になった。 6.平成19年度に全国の定時制高校を対象に実施した「現代の高等学校定時制課程に関する調査」の分析及び考察を行い,地域学論集(鳥取大学地域学部紀要)第4巻第3号に発表した。
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