研究概要 |
本年度は、3年間のプロジェクトのまとめとして、以下の作業を実施した。 (1) 昨年度に実施した企業調査について、調査協力校と合同で分析し、報告会を開催した。さらに、分析結果を,個々の専門学校でどのような形で教育改善に結びつけていくのか,その方策や具体的な動向についても事例報告を行い,検討した。 (2) 調査協力校との分析報告会の成果も踏まえながら、企業調査の結果について、分析・考察を行い、図書としてまとめ、出版した。具体的には,業種によって明らかに処遇や専門学校教育に対する評価が異なること,専門学校卒業生を受け入れている企業は中小企業が多いが,専門学校卒業生の処遇やキャリアを真剣に考えている企業群とそうでない企業群とに分かれること,企業が課題と考えているのは職業専門的な知識・技能よりも汎用的な技能や態度などであり,それを専門学校教育にどう取り込むかが問われていること,が明らかとなった。 (3) 昨年度に出版した卒業生調査に関する調査結果と、本年度まとめを行った企業調査に関する調査結果を踏まえて、日本の高等教育システムにおける専門学校教育の位置づけや、国際的な高等教育の流れの中での専門学校教育の位置づけについて、総括した。
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