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2008 年度 実績報告書

大学類型による女性の職業キャリア分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530760
研究機関日本女子大学

研究代表者

中村 三緒子  日本女子大学, 人間社会学部, 学術研究員 (70440089)

キーワード教育学 / 社会学 / ジェンダー / 職業キャリア / 高等教育
研究概要

女性の結婚・出産後の職業キャリアに関する先行研究の知見は一様ではなかった。そのため、大卒女性の職業キャリアや結婚・出産後の就業形態について十分に説明されてきたとはいえない。先行研究の課題に対して、本研究は大学類型別の大学教育の影響と未婚期からの職業キャリアの影響を考慮に入れ、女性の結婚・出産後の職業キャリア分化を説明することを目的とする。
女性の職業キャリア分化を把握するための調査を行った。職業キャリアは出身大学に応じて異なると予測されるため、大学を研究機能などに応じて分類し、17大学の卒業者に職業キャリア分化に関する調査票を送付した。大学は、研究機能に応じて5つのタイプ(研究大学、大学院大学、準大学院大学、修士大学、学部大学)、女子大学は3つ(5つの大学類型に加え、中西(1998)に従い教育理念によって3つに分類。職業婦人の養成を設立目的とする群、良妻賢母・母親教育を設立目的とする群、両方の中間に位置する群)に分類し、偏差値を考慮し大学類型に偏りがでないように工夫した。1986年に施行された男女雇用機会均等法によって女性の雇用形態が変化したため、調査対象者は1986年以降から1996年までの10年間、大学を卒業した女性を対象とした。
4年前に行われた『女性の高学歴化に伴う晩婚化と職業キャリアの関連性についての研究』で用いた大学卒業生名簿を使用した。
大卒者のライフコースを検討するために、比較対象として大学卒業後、専門学校で勉強しながら就職活動中の女子学生に今後のライフコース展望についてインタビューを行った。インタビューの結果、母親のライフコースと大学時代に受けた教育や卒業後に就いた職業によって職業キャリア分化の傾向は異なることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] キャリア教育の効果2009

    • 著者名/発表者名
      中村三緒子
    • 雑誌名

      日本女子大学大学院人間社会研究科紀要 第15号

      ページ: 213-225

  • [雑誌論文] 大卒者の進路変更2009

    • 著者名/発表者名
      中村三緒子
    • 雑誌名

      日本女子大学教育学科の会「人間研究」 第45号

      ページ: 35-44

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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