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2007 年度 実績報告書

PISA型「読解力」を乗り超えるための「文章吟味力」の指導に関する臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530775
研究機関秋田大学

研究代表者

阿部 昇  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (80323129)

キーワードPISA型「読解力」 / 「活用型」学力 / 文章吟味 / 批判的思考力 / 吟味の方法 / 説明的文章の指導過程 / メディア・リテラシー教育 / NIE
研究概要

本研究は、以下の五点を目的としている。
(1)PISA「読解力」の問題の分析・検討を行い、それに対応しつつ乗り超える「文章吟味力」を核とした読解力に関する小学校→中学校→高等学校の教科内容を系統性に解明する。
(2)上記の読解力を子どもたちに身につけさせるための教育方法について解明する。
(3)上記(1)(2)にもとづき「文章吟味力」を核とした読解力を記述力に発展させていくための教育方法について解明する。
(4)「文章吟味力」を応用しつつメディア・リテラシー教育の教科内客と授業方法について解明する。平成19年度、上記の(1)(2)中の小学校〜中学校について、解明を進めた。
1.PISA「読解力」の2000年・2003年の問題(公表分のみ)について、お茶の水女子大学大学院COE国語学力検査問題および全国学力・学習調査国語問題と比較しつつ分析・検討を行った。また、それらの調査結果について、分析・検討を行った。三つの調査問題およびその結果に関する多くの共通点が見出された。
2.それを前提に、「文章吟味力」を核とした小学校高学年〜中学校の読解力の教科内容案を作成した。一部未完成な部分はあるが、九割程度完成している。特に説明的文章の「読むこと」に関する教科内容を中心としている。」
3.それと平行して、その教科内容を子どもたちに身に付けさせるための教材選択、指導方法について、解明を進めた。そして、実際に大阪府、千葉県、茨城県、秋田県等の小学校・中学校で、文章吟味に関する授業を実践してもらった。その授業の分析・検討を現在進めている。
その授業の中には、(3)の「読解力を記述力に発展させていく」指導も含まれている。
4.これらの研究成果は、複数の学会誌に発表している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 吟味・評価・批判という必然性が読み書き関連指導を再生する2008

    • 著者名/発表者名
      阿部 昇
    • 雑誌名

      国語教育研究(日本国語教育学会編) 433

      ページ: 4-9

  • [雑誌論文] PISA「読解力」とCOE国語学力調査から導き出される「読むこと」指導の改革課題2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 昇
    • 雑誌名

      研究紀要(『読み』の授業研究会編) 9

      ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 言語の「吟味」という切り口が教科教育を変える2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 昇
    • 雑誌名

      教育方法(日本教育方法学会編) 32

      ページ: 122-137

  • [図書] 学力とトラジッションの危機-閉ざされた大人への道2007

    • 著者名/発表者名
      耳塚 寛明、牧野 カツコ、阿部 昇、他(共著)
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      金子書房

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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