1.アートライティング(美術体験をもとにした文章表現)の全国コンテストを実施し、全214編にのぼる応募作品のテキストをデジタルデータとして蓄積した。2.アートライティング教育研究会を開催し(平成20年2月9日、筑波大学)、言語・文章表現を通した美術教育の事例や成果について討議・意見交換を行った。3.大学教育におけるアートライティング学習の研究として、「ピア・インタビュー」を起点にした執筆指導法の開発に取り組み、成果を冊子Art Writing第3号として刊行した。4.ビジュアル・シンキング・ストラテジーに基づいた学習支援活動「筑波大学子どもアートラウンジ」を開催し(平成19年7月ならびに12月、筑波大学)、小学生のグループ討論による美術学習の過程を記録し、映像と発言内容の文字記述による研究資料として整理した。5.上記記録の一部を英語翻訳し、海外研究者との意見交換に使用した。6.学士課程および大学院博士前期課程のカリキュラムにおいて、ビジュアル・シンキング・ストラテジーによる美術学習指導者のための訓練プログラムを試験的に導入し、その経過を記録、研究資料として蓄積した。7.米国におけるビジュアル・シンキング・ストラテジー研究会に参加し、我が国の言語・文化環境における導入の経過について報告するとともに、同国の学校・美術館等での展開事例について資料収集を行った(平成19年9月、カリフォルニア州デヤング美術館)。
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