本研究は、平成19、20年度の2年計画で、現職教員及び教員志望者(主として国語)の批判的読解力(及びその指導力)を速成するための方法を開発し、それにもとづくカリキュラム・教材資料集を作成することを目的とする。具体的手段としては、Informal Logic(非形式論理学)のNegative Approach(否定的方法)を援用し発展させ、主として現職教員再教育の場で、また従として教員養成の場で、(国語)教員に必要な批判的読解力(及びその指導力)を短期間で効率よく育成するための理論・方法として構築する。平成20年度の実績としては、 1)教員研修用テキストの原稿完成。以下の生徒指導用ワークシートと合わせ、21年度の教員免許状更新講習テキストとして冊子化予定。 2)研究協力者(現職教員)による、生徒指導用のためのワークシートと指導者用の解説原稿完成。 3)研究成果を社会に発信するため、上記(1)テキストの内容から材料を借り、一般向け図書(新書・光文社・7月刊行予定)の原稿完成。 4)上記(2)のワークシートにもとづき、研究協力者の勤務校で実験授業の実施(DVD撮影)。 5)上記成果にもとづく、教員免許状更新講習予備講習、各種団体の依頼による講演・講話等の実施。 等の成果が得られた。
|