研究概要 |
研究の目的:比や比例の授業の中で,子どもが数学的表記にどのように関わっているのか,その関わりが子どもの比例の考えの変容にどうつながっているのかを考察し,比例の考えを進展させるような数学的表記との関わりを実現することを目指して,指導上の提案を行う 本年度の実績1:平成19年度に行った実態調査の結果(中1生徒)を,学会や誌上において発表した(11「研究発表」を参照)。また,小6児童についての結果は,宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要第31号に,論文として提出している。 本年度の実績2:栃木県内の公立中学校において,中1「比例」の指導ユニットを,教師と協同で開発し,実践の過程を観察・記録した。授業は平成20年11月10目〜12月17日(15時間)に行った。現在,授業で扱われた表記を中心に,データの分析を進めている。 本年度の実績3:栃木県内の公立小学校において,小6「比例」の授業の観察と記録を行った。授業は平成21年1月20日〜2月6日(10時間)に行った。ここでは,指導ユニットの開発には至らなかった。しかし,観察児童に対して,授業後に刺激再生法を用いたインタビューを試みるなど,子どもの振り返りや変容を捉えるためのデータ集録の工夫を行った。
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