研究概要 |
研究初年度にあたる本年度は,過去に収集した「ものづくり」「環境づくり」に関する外国資料の整理と検討,そして,日本の小・中学校における「ものづくり」学習と「環境づくり」学習の現状と問題の把握について重点的に研究を進めた。 前者についての成果は,近年イギリスで収集した資料を整理しながらイギリスのアート&デザイン教育とデザイン&テクノロジー教育における「ものづくり」「環境づくり」の考え方と実践についてまとめることができ,次年度のスウェーデンでの調査の基礎資料をつくることにも繋げることができた。 一方,後者の内容については,上越教育大学エネルギー環境教育研究会のメンバーとして推進したエネルギー・環境教育に関する普及事業(本年度が最終年度)の中で,地域の小・中学校の状況が把握でき,また,カリキュラムや学習プログラムについての基礎的な研究を行うことができた。エネルギー環境教育においても「ものづくり」「環境づくり」が重要な意味を持つことを再認識し,本研究の広がりを視野に入れながら,さらに研究を深めていく必要がある。 上記以外に,実際に学生や子どもたちを対象とした「ものづくり」や「環境づくり」の授業・活動・ワークショップなど企画・運営することができたので,それらのデータを今後の研究にどのように反映させていくか,検討中である。
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