研究分担者 |
中野 真志 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90314062)
久野 弘幸 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30325302)
寺尾 慎一 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (90117044)
木村 吉彦 上越教育大学, 学校教育学部, 准教授 (90175307)
松本 謙一 富山大学, 教育学部, 教授 (80334704)
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研究概要 |
以下に示した6つの側面から生活科において,どのように科学的な見方や考え方の基礎を養い中学年以降の理科学習につなげていくかについて,質問紙やインタビュ一調査の分析,関連する授業実践の計画及び実施など研究を進めてきた。その成果を日本理科教育学会四国支部大会(12月)にて,研究発表した。また,2月には愛知にて,研究分担者と共に研究テーマにかかわるシンポジウムを開催し,100名を越える小学校教員を中心とした参加者を集め,研究成果を公表すると共に啓発に努めた。 研究の6つの側面概要と成果 (1)幼稚園教諭と小学校教諭に自然遊びについてアンケート調査を行い,その連続性の中で,自然遊びを通しての科学的な見方や考え方の基礎をどのように養うかを明らかにした。 (2)昆虫の飼育活動において,コオロギを1種類のみを飼育する展開とコオロギを含め数種類を飼育する展開では,子どもの比較し関係付ける力の育成にどのような影響があるかを明らかにした。 (3)生活科において,風,ゴム,おもりなどで動くおもちゃを扱う場合の教師の意識をアンケート調査から探り,問題点を明らかにするとともに,新教材を使った授業実践を通してその有効性を解明した。 (4)田んぼに見られる動植物の認識や触れ合いの度合いの調査を小学校生を対象に行い,動植物による違い,男女による違い,発達段階による違いなどを解明し,動植物の多様性や斉一性の認識と科学的な見方や考え方の基礎の関係性を探った。 (5)近年多くの学校でつくられるようになった学校ビオトープについて現地調査をする中で,科学的な見方や考え方の基礎を養う上でのその効果的な活用の仕方を明らかにした。 (6)環境教育の基礎を幼児教育に求め,幼児と土,光,水,大気をいかに体感させれば,小学校の生活科における科学的な見方や考え方の基礎の育成につながるかを明らかにした。
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