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2007 年度 実績報告書

アクション・リサーチによる教科学習のための教員研究プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19530804
研究機関愛知教育大学

研究代表者

山田 綾  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50174701)

キーワードアクション・リサーチ / 教員研修 / ジェンダー・エクイティ / 男女平等教育法 / スウェーデン / 北欧 / 自然科学教育
研究概要

今年度は,1990年代後半からジェンダー、エクイティのためのアクション、リサーチによる教員研修に取り組んできたスウェーデンのイエーブレ、コミューンを中心に聞き取り調査と資料の収集、検討を行った。具体的には,(1)イエーブレの教員研修を担ってきた「平等の部屋」の閉鎖の経緯とその後の動きに関する調査,(2)1990年代からアクション、リサーチに取り組んでいるトルージャ学校の調査,(3)背景として,イエーブレ大学の教員養成プログラムのジェンダー授業に関する調査,子どもの暴力防止の地域支援活動の調査などを行った。調査の結果,イエーブレ、コミューンでは,現在ジェンダー、エクィティのためのアクション、リサーチによる教員研修が現場で研究的に実施されていた。トルージャ、プレスクールでは独自に新人と希望者への研修を実施していた。また,トルージャ、プレスクールとトルージャ基礎学校は,大学研究者と連携して自然科学教育のプロジェクトを実施し,成果を上げていた。背景には,平等法(1991年制定,2000年一部改訂),2006年制定の男女平等教育法などが影響していた。イエーブレ大学でも,教員養成プログラムの必修授業としてジェンダーに関する授業が実施されていた。しかし,教員研修の拠点であった「平等の部屋」の成果がコミューン議会に認められずに閉鎖され,代わりに男女平等担当者(Komun Strateg)がおかれたり,いじめ対策を求める「安全プラン」を支える地域支援活動BIGにジェンダー視点がなかったり,イエーブレ、コミューンの3つの公立高校の1つVasaskolanと唯一の私立高校John Bauergymnasietの調査ではジェンダー、エクイティの視点からの高校の見直しは難しかったり,一般的には学校,特に高校ではジェンダー視点でのアクション、リサーチは課題のようであった。それでも,スウェーデンでは国家主導で平等教育の理念作りや政策が推進されており,それを背景に実践現場で地道な取り組みが様々に展開されている点に注目する必要がある。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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