(1)東アジアの市民教育の調査・文献研究 東アジア(中国、モンゴル、韓国、台湾、タイ)において欧米のシティズンシップ教育論がどのように受容され、どのように独自の展開を見せているのかについての文献・調査研究を行った。中国の「品徳と生活」「品徳と社会」「思想品徳」の課程標準と教科書の分析を実施し、内モンゴル自治区の小学校における「品徳と社会」の授業研究を実施した。 (2)市民教育教材の開発 小学校中学年、高学年、中学校の地理的分野、公民的分野、高等学校の地理教育、公民科教育のそれぞれについてシティズンシップ教育の教材開発の可能性を検討した。特に、甲賀市甲南第二小学校において甲賀市教育委員会と連携しながら「青い目の人形」の平和教材の開発を実施した。 (3)アクティブ・アプローチの市民教育のカリキュラム構成原理の解明 環境、人権、多文化理解をキーワードとしたアクティブ・アプローチによる市民教育のカリキュラム構成原理を理論的に解明した。
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