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2007 年度 実績報告書

教育現場における対話促進によるもめごと解決プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19530810
研究機関奈良教育大学

研究代表者

池島 徳大  奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (70346302)

キーワードメディエーション教育 / ピア・メディエーション / もめごと解決スキル / シティズン・シップ / 向社会的行動 / 教育課程
研究概要

本研究の目的は、子ども同士の対話の促進によって、もめごと問題を子どもたちで解決できる力を育成するプログラムを開発し、メディエーション教育の可能性を拓くことにある。
本研究分野は、教育分野においては今後に期待される分野といってよい。子どもたちがもめごと問題を解決する力を身に付け、社会正義の実現のためにスキルを獲得しておくことは極めて重要である。
そこで19年度は、ピア・メディエーション研究が比較的進んでいる米国やカナダ、英国における文献を参考にしつつ、英国の小・中等学校における取り組み調査を行った。また、実践研究としては、文化的適合度の高い実践とするためにもめごと解決スキルの獲得を企図したプログラムを策定し、A小学校4年生B学級児童全員に施行的に導入しその効果について多層ベースライン法にて検討した。
その結果、(1)英国における調査から集団の成員性と社会正義の育成を図っていくためには、学級全員の子どもたちに英国で行われているようなシティズン・シップ教育の導入が不可欠であることが示唆された。(2)実践研究においては、もめごと解決スキルの獲得及びそのスキルの般化と維持が図られ、また、学校生活において同級生や下級生に対して自発的にピア・メディエーションを行うなどの向社会的行動がみられるようになった。
20年度は、英国の教育課程に位置づけられている「シティズンシップ」を参考に、わが国の教育課程に導入可能な小学校高学年及び教師用のプログラム開発を行っていきたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学級・学校内における豊かな人間関係づくり2007

    • 著者名/発表者名
      池島徳大
    • 雑誌名

      新編「生徒指導読本」(教育開発研究所)

      ページ: 73-76

  • [学会発表] Youth and Bullying in Japan; the role of peer support2007

    • 著者名/発表者名
      TOKUHIRO IKEJIMA
    • 学会等名
      Youth and Bullying in the UK and Japan; the role of peer support
    • 発表場所
      The Daiwa Anglo-Japanese Foundation in the UK
    • 年月日
      2007-11-15
  • [学会発表] いじめ問題と対立の解消2007

    • 著者名/発表者名
      池島徳大
    • 学会等名
      日本ピア・サポート学会第6回大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] 対立解消スキル・トレーニングの学級活動への導入とその効果2007

    • 著者名/発表者名
      池島徳大
    • 学会等名
      日本特別活動学会第16回大会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      2007-08-19
  • [学会発表] いじめ問題解決の実践課題は、集団の成員性を高めることである-その役割を担うのが、特別活動である-2007

    • 著者名/発表者名
      池島徳大
    • 学会等名
      日本特別活動学会第16回大会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      2007-08-19
  • [図書] 学校カウンセリングの理論と実践(分担執筆)(生徒指導と学校カウンセリング<ppl3-24>、いじめ<70-76>、ピア・サポート<102-108>)2007

    • 著者名/発表者名
      池島徳大
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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