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2008 年度 実績報告書

音楽科教育における日本音楽の位置づけに関する歴史的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19530815
研究機関広島大学

研究代表者

権藤 敦子  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (70289247)

キーワード日本音楽 / 音楽教育史 / 教材化
研究概要

本年度は、「音楽科教育における日本音楽の位置づけの歴史的検討」2年目にあたる。まず、昨年度開姶した1985年収集の音楽および資料の整理について、本格的にデジタル化の作業に入った。カセットテープに収録されているものとLPレコードに収録されているものを、デジタルデータとしてSound it!およびSound Forge Audio Studioのソフトを使用してハードディスクに取り込み、一部についてはSUGI Speech Analyzerで、ピッチ解析を行った。時代やジャンル別の比較を行うためには、それぞれのデータの信頼性を高める必要があるため、今後、比較に適した音源をさらに調査して、これまで耳による採譜で行ってきた比較譜での検討に実証的なデータを加えた検討を可能にしていきたい。
他方で、兼常清佐の復刻文献を入手し、これまで遺作集を中心に断片的に考察してきた彼の理論的枠組みの考察を継続している。明治・大正・昭和という時代において、唱歌教育と並行して進んだ洋楽受容をその時代の言葉で捉えた考察となるように、高野辰之、坊田かずま、藤井清水らとの関係をさらに追求していきたい。
加えて、現代における日本音楽の教材化のあり方について、民俗学の視点を手がかりとして学習材としての日本伝統音楽の意味を問うとともに、経験と学習材の関わりを箏を学習材とした3本の実践的研究に関与した。現代という時代を相対化して捉えつつ、明治以前から存在している音楽を学習材として今後いかに位置づけていくのか引き続き検討を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 学習材としての筝の位置づけ-音楽学習における経験のあり方をめぐって-2008

    • 著者名/発表者名
      権藤 敦子
    • 雑誌名

      音楽教育研究ジャーナル 第30号

      ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校音楽科における「郷土の伝統音楽」の位置づけ-民俗学の視点を手がかりに-2008

    • 著者名/発表者名
      権藤 敦子
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第一部 第57号

      ページ: 87-96

  • [雑誌論文] 教利の論理から捉えた学習集団の組織化-音楽科の視点から-2008

    • 著者名/発表者名
      権藤 敦子
    • 雑誌名

      学校教育 Mo. 1094

      ページ: 6-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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