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2009 年度 実績報告書

数学理解の2軸過程モデルに基づく数学科授業改善に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530816
研究機関広島大学

研究代表者

小山 正孝  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30186837)

キーワード数学理解 / 2軸過程モデル / 数学科教育 / 授業改善 / 実践的研究 / 現職教育 / 教員養成
研究概要

本研究の目的は、小山が構築した「数学理解の2軸過程モデル」に基づく数学科授業改善の可能性を実践的研究によって明らかにし、中学校・高等学校の数学科教員養成及び現職教育のあり方と具体的方策に対する示唆を得ることである。そのため、本年度は、(1)文献解釈的・理論的研究による2軸過程モデルの具体化、(2)2軸過程モデルに基づく数学科授業改善の原理と方法の再検討、(3)数学科教員の資質向上の検証、(4)生徒の数学理解の評価に取り組んだ。その結果、以下のような大きく3つの研究成果が得られた。
(1) 数学理解や認識論に関する文献解釈的・理論的研究、中学校・高等学校の数学科カリキュラム分析や教材研究によって、数学理解の2軸過程モデルを具体化し、中学校・高等学校の数学科授業改善により役立つものにすることができた。
(2) 2つの中学校と2つの高等学校における長期間の授業実践、数学科教員の数学教育に対する意識や生徒の数学理解の変容を調査することによって、2軸過程モデルに基づく数学科授業構成の原理と方法が妥当かつ有効であることが明らかになった。
(3) 数学科教員養成及び現職教育のあり方と具体的方策に対する示唆として、中学校・高等学校においては、個々の学校・教員・生徒の実態に即して、数学理解の2軸過程モデルを具体化し、2軸過程モデルに基づく数学科授業改善の原理と方法を用いて、「授業研究」という手法によって数学科授業を継続的に改善していくことが、数学科教員の資質向上と生徒の数学理解の深化につながり得るということを導出することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] これからの数学教育の動向と重視すべき点2010

    • 著者名/発表者名
      小山正孝
    • 雑誌名

      全国数学教育学会誌数学教育学研究 16

      ページ: 99-100

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 算数・数学教育の研究と実践における問題解決の意義2009

    • 著者名/発表者名
      小山正孝
    • 雑誌名

      日本数学教育学会数学教育論文発表会発表集録 42

      ページ: 44-47

  • [学会発表] A Component for Promoting the Progress of Mathematical Understanding2009

    • 著者名/発表者名
      Keiko Mukai, Masataka Koyama
    • 学会等名
      第33回数学教育心理研究国際会議 (PME33)
    • 発表場所
      ギリシャ・テッサロニキ
    • 年月日
      2009-07-20
  • [学会発表] これからの数学教育の動向と重視すべき点2009

    • 著者名/発表者名
      小山正孝
    • 学会等名
      全国数学教育学会第30回研究発表会
    • 発表場所
      東広島市
    • 年月日
      2009-06-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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