本研究は、フィンランドのナショナルカリキュラムに関して、家族および家庭生活に関する教育内容を軸として全体的枠組みと構造を明らかにすることにより、我が国の学校教育における家庭科教育の位置づけと役割を明らかにすることを目的としている。 平成19年度は、フィンランドの大学において家庭科教員養成授業の映像データを収集しその分析を行った。結果、個々の積極的参加による協同的な学習が展開する様子が明らかになった。また、家庭科教員の養成校においてアンケート調査を行った。授業実践およびアンケートの日本との比較研究は今後の課題である。 授業実践のデータのみならず、ナショナルカリキュラムおよび家庭科とかかわる各種教材の収集も行った。現在翻訳および分析は中途である。
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