研究課題
本研究は、複式授業における「わたり」と「ずらし」の位置づけ、創造性を育む教材の開発とその活用方法、「授業理解の枠組み」を用いて算数科の複式授業のあり方を明らかにすることを目的としている。平成19年度は、対馬(1校)、壱岐(1校)、上五島(2校)の複式学級を有する小学校4校の協力を得て、複式授業の学習指導案の協議、授業実践、授業研究を継続的に行ってきた。「わたり」と「ずらし」の位置づけは、「授業理解の枠組み」を用いて子ども達の算数的活動の視点から授業の図解化・分析を行い、学習指導案や授業研究の中で「わたり」「ずらし」を、教師の経験ではなく子ども達の算数的活動の視点から判断できる基準について研究を進めている。同時に、先生方に教材の数学的価値と活用の理解を深め、創造性を育む授業のあり方について実践的な研究を進めている。成果の一部は、研究発表、学会発表で行った。この結果、4校の授業では教師の授業力アップのテーマのもとで積極的な協力を得ており、来年度も継続して授業研究を続けることになっている。それぞれの学校においても職員室での話題が教材や授業展開、子ども達の活動などが多くなり、子ども達の授業への態度も変容しているという。また、上五島では2つの小学校が共同で授業研究を行い、それぞれの学校の授業スタイルへの構築に取り組みを行われている。
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長崎大学教育学部紀要 教科教育学 No.48
ページ: 11-12
社団法人国立大学協会九州地区支部 九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会 リポジトリ部会・編集委員会(編)、 研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-、 Vol.2007、 No.1.2008年3月1日発行. No.1
Proceedings of the 31st Conference of the International Group for the Psychology of Mathematics Education(Vol.3, pp.33-40). Vol.3
ページ: 33-40
http://hdl.handle.net/10069/15727