研究概要 |
本研究では,平成20年度に次の4つの研究課題を実施した。 研究課題1フランス語と日本の美術教育の実情調査(まとめ) パリ大学区の国民視学官(中学美術)Philippe Sabourdin氏からのフランスでの美術教育の実状についての聞き取り調査の内容に基づき,日本の美術教育との相違を明らかにした。その文章を英訳し,Sabourdin氏に送付した。 研究課題2図画工作科・美術科教員のための評価能力育成システム"hikoboshi"の活用 本学学部生を対象とした美術関連の授業において,開発したシステム"hikoboshi"を利用し,授業で制作した学生の課題作品の相互評価を繰り返し行った。 科目数:5科目 科目名:「構成I」「構成II」「水彩画の魅力」「基礎デザインII」「図画工作(小)」 総受講者数:100名,総課題数:19課題,実施期間:平成20年6月〜平成21年2月 研究課題3「CSCLを利用した図画工作科・美術科教員のための評価能力育成システム"hikoboshi"の開発」についての学会発表 CIEC(コンピュータ利用教育協議会)において,本システムの構成及び授業で活用した成果を中心に,評価能力育成における協調学習の有効性について報告を行った。 学会名:CIEC(コンピュータ利用教育協議会) 場所:慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス,発表年月日:平成20年8月8日 研究課題4児童・生徒の作品評価に不安を持つ現職教諭のためのシステム開発 学校現場において,作品評価に不安を持つ現職教諭の問題が明らかになったため,学生の作品評価能力育成システム開発に加え,現職教諭のための作品評価能力育成システムの開発に着手した。
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